公開日: 2020.01.20 - 最終更新日:2020.01.20

滋賀県の雪不足は地球温暖化が原因か?

佐藤英明佐藤英明
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前回、暖冬についての記事を書かせていただきましたが、その記事を書いている頃には「次のブログを書くころにはまとまった雪が降っているだろうな」と思っていました。
ですが、1月20日現在、まだまともな雪は降っていません。歴史的暖冬です。
その原因としてよく耳にするのが「地球温暖化」。
はたして滋賀県の雪不足は地球温暖化が原因なのでしょうか?

① 「地球温暖化」とは?

毎日のように耳にする「地球温暖化」という言葉。
意味は?と聞かれると、地球自体の温度?が上がっている??ぐらいの認識しかないのが普通ですよね。
間違いではありませんが、正確には人類の活動が活発になる事等の原因により「温室効果ガス」が大気へと大量に放出されて地球の平均気温が上がってきている、といったところでしょうか。
この「温室効果ガス」といわれるものの代表的なものがCO2つまり二酸化炭素です。
世界中で二酸化炭素の削減を提起されているのは皆さんもニュース等でよく聞かれると思います。

② 滋賀県が歴史的雪不足って本当?

この写真は昨冬の12月29日、滋賀県東近江市の公園での一枚です。
今年の冬を経験していると、昨年ってこんなのだったかなぁ、と不思議になります。
それでも、昨冬は「記録的暖冬」と言われ、滋賀県も数えるほどしか雪が降りませんでした。
そう考えると今年の冬は「歴史的暖冬」と言わざるを得ません。
大雪が降ると滋賀県の交通機関にも影響が出て、3年前のように車で10分で行ける距離に3時間も費やすというような災害にもなります。そのような事を考えると雪は降らない方が良いのかもしれませんが、冬は適度に寒く、夏は適度に暑いのが一番経済が良く動くと言われています。降ったら迷惑モノ扱いされる雪ですが、降らないと困る人々が実際は沢山いる訳なのであります。

③ この暖冬は地球温暖化が原因でしょ?

今年の冬は全く雪が降らず「地球温暖化ですよね~」という会話があちこちで聞かれます。これって正しいのでしょうか?
実際は「少し正解だけどほぼ間違い」です。
確かにここ数十年地球温暖化はどんどん進行しております。滋賀県の降雪量も数十年前と比べると明らかに減少しています。
ですが、今年雪が全く降らないのは地球温暖化の原因ではありません。
今年も例年と同様に北極付近にはたっぷりと寒気が形成されています。(地球温暖化が原因ならこれが無くなるはずですが)
その溜まりに溜まった北極付近の寒気が今年は日本付近に下りて来ない状況となっているのです。その一番の原因は偏西風の蛇行が弱い、これが全てと言っていいでしょう。
偏西風は南北に蛇行しながら吹いているので、その蛇行が北風になるタイミングで北極付近の寒気が日本に下りて来ていわゆる「寒波」と呼ばれるものとなり雪が多く降るのですが、今年はその蛇行の振れ幅が非常に少なく、寒気が下りて来ても北海道止まりというケースばかりです。
現状では北極付近に寒気が溜まったままになっており、地球上で一番暑い赤道付近との温度差が平年よりかなり出てきたので、地球がこれをリセット?するために偏西風の蛇行がある程度は始まるのではないかと私は考えています。
つまり、このまま全く雪が降らないのではなく、春になるまでに一度や二度はまとまった降雪があるのでは、ということです。
もし、このまま雪が降らないといわゆる「干ばつ」の状態な訳ですから、様々な所に水不足の影響や、地球の帳尻合わせ機能?による夏場の大雨が心配になりますね。

④ 滋賀県に全く雪が降らなければどうなる?

もともと滋賀県(特に中~北部)はいわゆる降雪地域です。
人も自然も文化も産業もそれを前提として歴史が築かれてきました。
それが雪が全く降らないとなると、前述しましたが雪が降る、つまり寒くなることで潤う産業も降雪地域では盛んな訳なのですが、その全てがダメージを受け、地域的に景気が悪化します。
さらに顕著に表れるのが自然への影響です。
滋賀県は琵琶湖が有名なのはもちろんですが、その周囲には素晴らしい自然を残した多くの山々があり、通常冬場には積雪し真っ白になります。美しく見える雪山ですが現実には多くの水分を蓄えている「天然ダム」な訳で、春になって雪解け水となり滋賀県の平野部を潤してくれるのです。
その「天然ダム」が今年のようにゼロですと、春の雪解け水も当然ゼロとなり、田植えシーズンの水が足らなくなったり、雪解け水のミネラル分によって新芽が育つ琵琶湖の多くの水草も全く育たなくなります。琵琶湖の水草が激減すると光合成も極端に減り、水中の酸素濃度が不足し、魚などの水生動物が死亡したり水質悪化へとすぐにつながって行くのです(昨年もそうでした)。
雪が降ると車の運転とか雪かきとか面倒な部分はありますが、自然や産業の事を考えるとやっぱり例年通りぐらいには降って欲しいですね!

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佐藤英明

佐藤英明

中島商事株式会社の佐藤です。主に北方面の卸営業を担当しております。
「よく働き、よく遊べ」が自分のモットーで、生き急いでいるんじゃないかとよく言われるほどとにかく行動しております。
水と緑に囲まれた生活に憧れて滋賀県に移住してきましたが、誰よりも滋賀県を愛していると自負しております。
暮らしに役立つ情報を発信していきますので、よろしくお願いいたします。